合格率の落とし穴

薬剤師の合格率ということだけをみると、60%~80%程度もあります。一般的な国家資格試験から考えれば、かなり高い合格率であるといえるでしょう。これだけの合格率があれば、まず落ちることはないと考えるかもしれません。それも、60%というのは、かなり低い年であり、例年もっと高い数値が出ています。ですが、試験が簡単かといえば、これは全く違います。

6年間みっちり勉強していなければ、まず合格できないといわれるのは、その範囲の広さでしょう。薬というものの範囲は膨大であり、6年間という時間は決して長いわけではありません。そして、新卒で合格しなければ、合格率はどんどん下がっていってしまうという現実があることも忘れてはいけないことでしょう。

新卒と既卒者で比べると、現役のほうがはるかに高い合格率を持っています。この背景にあるのは、知識だけではなく、卒業してしまえば、せっかくの設備を使って勉強することができなくなり、それだけ薬剤師という世界から離れてしまうからです。そのため、どんな大学に進学して、将来の試験を目指していくのかということも重要なポイントとなってくるといえるでしょう。合格率だけ見ていると、大きな落とし穴が待っているともいえるのです。